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概要[]
「あなたはお裁縫をしたことがありますか?」と聞かれたら、ほとんどの人が「はい」と答えるだろう。小学生の時から科目で家庭科があり、そこで簡単な縫い物をした経験は誰しもあるはず。しかし、高校を卒業してからは針すらも持たなくなったという方も多いのでは。コスプレにおいて裁縫スキルはある程度必須。一から作らなくとも、既製品の改造をしたり、手直しするときには絶対になる。
手縫の基本やミシンの使い方はここで説明しなくともいろんな媒体で学ぶことができるので、このページでは『コスプレ衣装を作る上で必要な道具』『布の使い分け』『型紙の作り方』『裏技』を紹介していきたいとおもう。実際の衣装の製作例も一から完成まで全てお見せしていく。
「衣装を作るなんて難しそう・・・」と尻込みしないでまずは挑戦することが大事だ。失敗を繰り返したりするうちにどんどんとうまくなっていくぞ!
それでは、レッツ衣装製作!
製作道具紹介[]
家庭科で裁縫セットを購入したものをいまだに持っているようでしたら、必要な裁縫道具はそこで全部揃う。もう持ってないわ!という人は買い直さなければならないが、一つ一つ別で買うよりも裁縫セットで買った方がいいだろう。一箇所にすぐにまとめられるし持ち運びも大変便利だ。最低限、たち切りはさみ、糸きりハサミ、チャコペン、メジャー、リッパー(糸をほどくやつ)、ピンクッション、待ち針、縫い針が入っていれば十分である。
チャコペン
一概にチャコペンと入っても最近はいろんなタイプのチャコペンが出ている。鉛筆タイプ、チョークタイプ、シャーペンタイプ、パウダータイプ、ペンタイプ… それぞれに一長一短あるので、布に合わせて買い足すのもありだ。一番使い勝手が良いのはペンタイプである。一定の線が引け、時間が経つと色が消えるので扱いやすい。
模造紙
型紙を写すのに必要になる。これは文房具屋でしっかりしたものを買うよりも百円ショップで売っている6枚入り前後の薄いもので十分だ。型紙を写すためには透けた方がいいので、なるべく薄いものを使おう。裁縫店に型紙専用の紙(ハトロン紙)ももちろん売っているので自分の好みで使い分けるのもありだ。
ミシンの選び方
ミシンは大きく分けて家庭用ミシン・職業用ミシン・工業用ミシンそしてロックミシンがある。どれを買えばいいのか?と悩むかもしれないが、それぞれに特徴があり長所と短所がある。自分は何を使いたいのか迷わないために簡単に各ミシンについてまとめておこう。
・家庭用ミシン
文字通り家庭で気軽に裁縫を楽しむためのミシン。電子ミシンやコンピューターミシンなどさらに種類は分かれるが、基本的に家庭で色々楽しめるように設計されているので多機能、簡単、使い勝手がいい初心者にも安心のミシンである。刺繍縫いもできるようなものも中にはあるので、色々な縫い方を試したい方にもオススメ。
・職業用ミシン
職業用と聞くからには家庭用ミシンよりも多機能かと思いきやその逆で、直線縫いしかできないのが職業用ミシン。綺麗な直線に縫うことに特化したミシンなのだ。使えないのでは?と思う人も多いと思うが、裁縫の基本は直線縫い。家庭用ミシンよりパワフルに早く、布を選ばずに綺麗な縫い目で縫えるのが一番の特徴だ。しかし家庭用ミシンのようにジグザグ縫いができないため端処理はできないので、後述のロックミシンと併用する人も非常に多い。
・工業用ミシン
紡績工場で使われているミシン。ボタンホールだけを縫うミシンや直線縫いするだけのミシンなどそれぞれがひとつに特化したものになっている。非常にパワーのあるミシンで高速でどんどん縫うことができるのも特徴だ。家庭で使う方はほとんどいないと思う。
・ロックミシン
ロックミシンは端処理専用のミシンだ。ロックミシンにも用途によって種類がある。布端の「かがり縫い」だけなら「1本針2本糸」や「1本針3本糸」のロックミシンで十分。本格的にニットの裁縫もしたい人は「2本針4本糸」が必要になる。糸の本数が増えるほどミシンの価格も高くなる。
ミシンの選び方
ミシンの選び方というのは案外難しいものだ。まずは自分が「どのくらい作りたいか」「どのくらいの頻度で作るか」を考えてみよう。コスプレ衣装製作を本格的に行いたいのなら1、2万円台の激安ミシンを使うよりも5万円〜の中級機を買った方が断然いい。というのも、安いものはやはりそれなりの作りで耐久性がなく壊れやすい。長く気持ち良く使いたくて上達したいなら少し値が張るものを選んだ方がいいのである。
そして「家庭用ミシン」か「職業用ミシン」かで購入を悩む人も出てくるだろう。パワーはもちろん職業用ミシンの方が上だが、最近の家庭用ミシンも直線縫いのクオリティはとても高い。プロが見くらべるなら違いもわかるのだろうが、素人目では縫い目の違いもわからないと思うので、よほど本格的な裁縫(ジーンズ生地やコート生地)をしない限りは家庭用ミシンで十分だろう。端処理に関しても、家庭用ミシンでジグザグ縫いをすれば大方問題ないが、裏面も綺麗に作りたい、今のままじゃ物足りない……と感じるようになったらロックミシンを買い足すのももちろんありだ。
メーカー名 | 特徴 | 公式HP |
---|---|---|
BROTHER(ブラザー) | ミシンメーカー1番手。
デザイン性優秀だが、デザイン重視しすぎて 馬力と耐久が犠牲になっているものもある。 |
公式ホームページ |
JANOME(ジャノメ) | 全盛期はミシンメーカーナンバーワンで今な
お根強いファンがいる。家庭用ミシン買うなら ブラザーかジャノメだ。 |
公式ホームページ |
JUKI(ジューキ) | 職業用ミシン、ロックミシンの購入ならジュ
ーキにお任せ!ヘビーユーザーにはおなじみの ブランド。ちなみに、ベビーロックというブラ ンドだけ独立してジューキという別会社ができ ているのでちょっとややこしい。 |
ジューキ |
ミシン糸の使い分け
ミシン糸にも30番手、60番手、90番手という太さを表す「番手」という単位がある。 その数字が小さくなると糸は太くなっていき、数字が大きくなると細くなっていく。 糸には絹糸(きぬいと)や綿糸(めんし)のような天然繊維と、石油などから作られたポリエステルやナイロンなどの合成繊維のものがある。 縫うものによっても選ぶ糸は変わるが、最近のミシンに適しているのは主にポリエステル素材の60番の糸だ。だが、アメコミのキャラクターはタイトな衣装が多い(特に原作のデザイン)。合皮やストレッチ性のあるものを生地に使うことが多くなるが、こう言った伸縮性のある生地は糸も伸縮するものを選ばなければならない。そこで使用するのがレジロン糸だ。ストレッチ素材を縫うときは必ずレジロンのミシン糸を使うようにしよう。
あると便利な裁縫グッズ
あったほうが効率も良くなって見栄えも良くなる道具をご紹介。
・ボビン収納ボックス
これはなるべく持っていたほうが良い。なんせボビンは扱う糸の種類が増えればボビンも増えるからだ。案外小さくて絡まりやすいボビンは、収納ボックスでスッキリさせたほうが選ぶ時も迷わなくて済むぞ!
・カッターマット
定規メモリーが入っているマットがいい。カッターを扱うときやちょっとした工作(造形)にも使えるので一枚持っておいてもいいだろう。
・テフロン押さえ
ビニール加工されている生地や伸縮性のある合皮を縫うときに使うミシンの押さえだ。これがないと針に布がひっついてうまく縫えなくなるのであると非常に作業が楽である。ちなみにテフロン押さえを用いない裏技もあるがそちらは後述の知恵袋の項目で説明する。
生地(布)について[]
単に”生地”と言ってもその種類は実に多種多様である。作りたいものや質感によってコスプレに使う生地も一概にこれがいい!とは言えないが、代表的な生地と、アメコミのコスプレでは多用できそうな生地をご紹介しよう。