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”やり直したい決断は多いけど、できない。誰にもね。

フォギーに言った。前に進むことならできる。一緒に。”

ーマット・マードック

ヒストリー[]

マット・マードックはボクサーのジャック・マードックの息子である。ジャックは、息子に苦労しないようにと勉学に励むことを勧めていた。救急車の音を聞いてはその後のストーリーを考えるのがマットの趣味だった。

彼が9歳の時、交通事故に遭い横転したトラックから漏れた化学物質を目に浴び失明してしまう。だが、化学物質に含まれていた放射性物質の影響で感覚が鋭くなる。拡大した感覚はより多くの情報を伝え、彼にヘルズキッチン の街全体が苦しんでいることを知らせる。これは彼が街を守ろうとするきっかけとなった。

ジャックが賄賂によってフィクサーの八百長に加担しわざと負ければならなくなって悩んでいた時、マットは父に正しく戦ってほしいと説得し、ジャックはカール・"クラッシャー"・クリールに勝利する。だがジャックは試合の後、フィクサーの部下に銃で撃たれて亡くなった。一人になったマットは聖アグネス孤児院に預けられる。

マットの感覚は日に日に拡大し強くなっていった。あまりにも強い感覚に耐えきれずに苦しむマットを見かね、ある修道女が彼を助けるため、盲目の達人スティックに助けを求めた。スティックはマットに感覚のコントロールと格闘術を教え込んだ。マットがスティックに親しみを持ちはじめブレスレットをプレゼントした時、忽然と彼は姿を消してしまう。

弁護士と自警団への道[]

マットはコロンビア大学に進学し法律の勉強をする。大学生活最初の日、マットはフォギー・ネルソンに出会い親友となった。マットは大学を首席で、フォギーは準首席で卒業する。

マットとフォギーはヘルズキッチンに戻り、インターンシップで大手事務所のランドマン法律事務所に入る。しかし二人はそのまま就職せず独立し、ネルソン&マードック法律事務所を立ち上げることにした。

マットが夜の自警活動をするきっかけになったのは彼の隣のマンションで幼い娘を強姦しようとしていた父親を超感覚で聞きつけてチャイルド・サービスを呼んだことだった。その男の妻はマットの話を信じなかったため、彼を裁くには法律よりもまずは私刑によって制裁することだと考えた。それ以降、マットはオンラインで黒い衣装一式を買い、夜な夜なヘルズキッチンの平和のために奔走することになる。

戦いのゴング[]

立ち上げた法律事務所の場所も決まった矢先に二人の元に入り込んだ依頼はカレン・ペイジの弁護であった。彼女は殺人現場に居合わせてしまい、その場で逮捕され容疑者となっていた。カレンが嘘をついていないと能力でわかったマットは依頼を引き受ける。調べていくうちに彼女がユニオン社の資金隠蔽記録を見ていたことがわかった。しかし、それなら第一にカレンが殺害されるであろうとマットは推測した。カレンはまた、そのファイルのコピーをも持っていたのだ。マットはファイルのことを聞くためにカレンに近づくが、カレンは彼にファイルは持っていないと嘘をつく。

カレンが真夜中に自宅へと帰った時、マットは彼女の後をつけた。自宅に戻ったカレンを待ち伏せていたのは殺し屋だった。マットはファイルの入ったUSBを奪いにきた殺し屋の背後を取り叩きのめす。カレンは、ファイルを決定的な証拠として提出することに賛同し、裁判で彼女の無実は証明された。カレンは二人にお礼をしたいと申し入れ、法律事務所で働くことになる。

ロシアンマフィアの暗躍[]

二日後の夜、マットは男の子を誘拐したロシア人の追跡をしていた時反撃にあい負傷していた。ゴミ箱の中で気を失っていたところを看護師のクレア・テンプルに助けられた。回復したマットは、警察になりすまして彼を殺しにやってきたマフィアのメンバーを鎮圧した後に尋問し、少年の居場所を聞き出す。マットはマフィアの建物に侵入し全滅させた後に少年を救出する。それ以来、負傷した時はクレアの元へと訪れるようになった。

その翌日、J・ヒーリーという男の弁護をするよう、ある男から依頼があった。彼らが雇い主の名を明かさないため、何かがおかしいと思ったマットは調査を開始。裁判でうまく弁護したマットは、ヒーリーから黒幕の名前を聞き出すため、夜の自警団の姿で尋問する。だがヒーリーは「ウィルソン・フィスク」の名前を告げた後に自殺してしまう。

マットは怪我をするたびにクレアの元に足を運んでいたが、ロシア人がマットをおびき出すためにクレアを誘拐する。マットはなんとか彼女を見つけ出して連れ戻すことができ、彼女が完全に安全になるまでマットのアパートに彼女を泊まらせることにした。

フォギーとマットは新たな依頼を受ける。建物の立ち退きを受けているエレナ・カルデナスの弁護であった。調べていくうちにここにもフィスクの影があり、警官の大部分がフィスクに密かに雇われている事実を知る。

フィスクがロシアンマフィアを潰す計画を立てていた時、マットは汚職警官を尋問して得た情報を使い、ロシアの暗殺者兄弟のひとりウラジミールを追跡していた。フィスクは多くのアジトを爆弾によって破壊していく。マットがウラジミールと対峙した時、彼は追われていた。間もなく警察が到着し、マットは追い込まれる。

警察を鎮圧させたマットは、負傷したウラジミールをかばい地下へと逃げ込む。手当をしてもらうためにクレアを呼び、その間に照明弾を使用してウラジミールの怪我を焼き切って止血した。照明弾の音と悲鳴で警察が駆けつけ始める。マットはウラジミールにフィスクの情報を聞き出そうとするが、ウラジミールは反抗した。

気絶させた役員のトランシーバーを使うマットにフィスクは話しかける。そして二人は同じ目標を持ちながら決して共存はできないことを確信した。マットとウラジミールはマンホールから地下へと逃げるがウラジミールは動けない状態になり、マットは置いていくことしかできなかった。去り際に、ウラジミールはフィスクを止めるには彼を殺さなければならないと言い、一味のメンバーであるリランド・オウルズレイの名前を明かす。マットはその後お尋ね者になり「ヘルズキッチンの悪魔」と呼ばれるようになった。

ヘルズキッチンの悪魔[]

マットはノブに密会したあとのリーランドを襲う。ところがその場にかつての師匠のスティックが現れたであった。ステックは日本からの脅威からこの街を守ろうと20年ぶりに戻ってきたのである。マットは、「誰も殺さない」という約束でスティックを受け入れた。

スティックはブラックスカイというなの荷物を運ぶのを妨害するためにマットの力が必要だと言い、港で日本ヤクザを次々に二人がかりで倒していく。ところが現れた荷物は一人の少年だった。スケィックは少年を殺害しようと矢を射るが、マットはなんとか矢の軌道をずらして阻止する。マットは残りの日本人を一掃し、その間にスティックはどこかへと消えてしまった。

マットがアパートに戻るとスティックがすでにいた。マットはなぜ殺そうとしたのかスティックと口論するが、スティックがすでに隙を見てブラックスカイを再度暗殺したというとマットは「あなたは間違っている」と激昂する。マットとスティックはアパートで戦闘をはじめ、スティックの敗北で終わった。スティックは意識が戻ったあとにアパートを立ち去るが、彼は過去にマットがプレゼントしたブレスレットを残していった。

翌日マットは、フォギーとカレンがユニオンアライドの汚職を公開しようとしていることを知る。カレンは、自分を助けた覆面の男を方の元で助ける方法はこれしかないと、マットにいった。その日の夜、撃たれたブレイク刑事が意識不明から回復したというニュースを聞き、マットは覆面の姿で彼の前に現れる。ところが到着した時には何者かに毒薬を飲まされて瀕死の状態であった。マットは死に際にフィスクについての情報を聞き出した。

マットは、フィスクを影の立場から引っ張り出そうとするためにフォギーやカレンに協力しているベン・ユーリックのもとを訪れて彼の所業を公開するように頼み込んだ。しかし先にフィスクの方から慈善活動家の演説でメディア露出をされてしまう。フィスクは、より良い街にするために悪魔を排除しようと市民に訴えかけた。

マットは以前より自警活動をするのを控え始め、教会の懺悔室にいくことが増え始めた。神父は、マットにフィスクを殺すのに自分の中で葛藤はないのか聞くが、マットは自分の中には「悪魔」がいると答えた。

エレナ・カルデナスが強盗に入られて殺害されたとニュースが入った。マットは再び覆面をつけエレナの殺害犯を見つけ出し、ある者に頼まれたのだと聞いた。突然その場に忍者の格好をしたノブが現れる。マットとノブは戦闘になりマットはひどい怪我を負ったが、ノブに灯油と火の粉が降りかかりノブは焼死した。マットの勝利で終わったが今度はそこにフィスクが現れた。フィスクは目障りだったノブを片付けてくれてありがとうとマットに感謝する。フィスクとマットはやり合いマットが殺されかけるが、なんとか海に飛び込み逃げることができた。アパートにかろうじて戻ったが、フォギーがやってきて覆面姿の大怪我を負ったマットの姿を見てついにマットの正体を知る。

マットは僅かながら意識を回復させてフォギーに病院に行かないように、代わりにクレアを電話で呼ぶようにする。マットが回復した後、フォギーとマットは口論になった。マットは失明し感覚が研ぎ澄まされたことやスティックとの過去、鼓動で人の嘘を見分けられることを話した。フォギーはマットのやり方はフィスクと同じだといい、必要なのは友達であって秘密にして欲しくなかったとネルソン&マードック法律事務所を立ち去った。

マットは完全回復するまでの間、再びラントム神父の元を訪れる。絶え間ない抗争の中で自分の中に悪魔が現れたことにマットはうろたえていた。ラントム神父は、我々の中にはどんな形であれ悪魔がいると説いた。

マットは仕立屋のメルヴィン・ポッターに防護服の製作の依頼をする。製作すればメルヴィンとその恋人からフィスクの脅威を取り除くと約束した。

ベン・ユーリックの力を借りてマットはマダム・ガオの所有する施設の一つに忍び込んだ。ドラッグの流出がフィスクにダメージを与えると考えたのだ。しかしそこで見たのは中国からの移民たちが失明させられて黙々と働く姿だった。そこに現れたマダム・ガオの命令で移民たちはマットを囲い追いやる。マダム・ガオは国外への逃亡を図るために逃げようとするが、移民たちを振り切ったマットの反撃にあった。マットはマダム・ガオになぜ彼らを失明させたか問いただしたが、マダム・ガオは自ら望んでやったのだという。工場はその間にも火の海に包まれようとしていた。マットはガオの元を離れ移民たちを外に逃がすように指示する。ちょうど騒ぎを聞いた警察も現れ、マットはその場を離れた。オフィスに戻ったマットはカレンに悲しみをぶつける。

デアデビル[]

ユーリックがフィスクの手で殺され葬儀が行われた後、独自にフィスクの証拠を入手したフォギーが法律を使ってフィスクを止めようとマットを説得する。再び一緒に戦うことになる。ちょうど警官がホフマンを探しているとわかり、ホフマンを探し出しフィスクの関係者数べての名前を自供させた。関係者たちはFBIに次々逮捕される。フィスクもついに逮捕された。ところがフィスクを輸送している車両にフィスクの手下たちが襲撃しフィスクは逃亡してしまう。マットはメルヴィンからスーツを受け取り、フィスクを追った。フィスクを乗せたトラックを止め、フィスクと再び対峙する。裏通りにフィスクを追い詰め、激しい戦いの後に彼をうちのめしブレッドに身柄を渡した。

その後、フィスクを再び逮捕に追い込んだ覆面の自警団を新聞社は「デアデビル(向こう見ず)」と呼び一面を飾ることになる。

性格[]

マット・マードックは強い道徳心と正義感の持ち主であり、弁護士になる道を志した。職業柄、落ち着いている。盲目であることは特に悩んでいない。時には自嘲するほど。

しかし強いストレス下においては他人に向こう見ずな態度を取ってしまうところがある。ヘルズキッチンを安定させるために強い自己責任を常に感じている。

デアデビルとしての彼は、敵に対しては非情である。殺すことはしないが、目標を達成するまでは相手の骨を折ることも厭わずどんな非情もやってみせる。所業のせいで憎まれることも多い。なので一線を超えないように注意している。

力と能力[]

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  • 超感覚 失明の際に化学物質の影響でマットの感覚は超人的になった。普段はカモフラージュのために白杖をついているが、実際は杖なしでも普段の生活に支障がない。
  • 聴力 僅かな呼吸音、はるか遠くの音までも拾う。聴力のコントロールも可能。音を立体的に捉え、脳内でイメージを描くことも可能である。 敵の銃の残弾数を把握することが出来る。
  • 嘘の見分け 鼓動の変化などによって嘘を見分けることができる。
  • 嗅覚 嗅覚も非常に鋭く、3階上の男性の匂いにも気づいた。幼い頃には、ガン患者の匂いを嗅ぎ分けている。また、匂いから成分を識別することもできる。
  • 触覚 文字を指先で触れれば読み取ることが出来る。
  • 味覚 飲食分の成分を言い当てることが出来る。
  • 振動による空間把握 振動、空気の流れ、体温を通して存在を認識することができる。弾丸が空気を切るのも感じることができるため、銃弾をかわすことも可能。
  • 機敏とバランス 非常に機敏な動きの持ち主である。また、聴力を活かしどんな場所でもバランスをとることができる。

能力[]

  • 格闘術 盲目前からボクシングに素質があった。スティックの修行もあり、優れた格闘家である。スティックと別れた後も自ら修行とトレーニングを続けてきた。
  • 棒術 格闘術と同時に棒術を学んだ。短い棒からチェーンまで使いこなす達人である。
  • 忍術 盲目になった後は忍者集団チェイストのリーダーであるスティックから、忍術を学んだ。
  • 弁護士 大学を首席で卒業し、法律事務所を立ち上げるほどの頭脳の持ち主。弁舌にも長ける。
  • マルチリンガル マットは英語とスペイン語を話す。

弱点[]

  • 盲目 感覚が一時混乱した時、何も感じることができずに何もできなかった。また、色を判別することもできない。
  • 怒り 怒りが最大の時、または過度のストレスにさらされた時、怒りを制御しきれなくなる。そうなると、通常ならば回避することができた罠にも嵌まってしまいやすい。
  • 騒音 騒音だと感覚が飽和し、行動不能に陥る。
  • 一般人 超感覚以外は普通の人間。

装備物[]

装備[]

  • 防刃防弾の強化スーツ

移動手段[]

武器[]

  • ビリー・クラブ 片方は軽く丈夫な棍で、もう一方はバネの入った約9mのかぎ縄で出来ている(巻き取り機能付き)。普段は盲人用の杖に偽装されている。

関連人物[]

ヴィラン[]

  • キングピン  ニューヨークの裏社会を牛耳る男。禿頭の巨漢で、一見ぶよぶよに見える身体は実は筋肉の塊。その格闘能力、筋力、体力は常人の極限値である。また、大犯罪組織を取り仕切るだけあって、頭脳明晰、リーダーとしての腕前も確かである。冷酷な男だが、妻のヴァネッサにだけは深い愛情を示し、ロマンチストな面も見せる。
    その存在感やキャラクターの強さから、他の作品へ登場することも多い。特に『パニッシャー』や『スパイダーマン』でも代表的なヴィランの一人に置かれている。また、彼に関係したことによって、力を増したり、ヴィランとなってしまった敵も多い。
    *アニメ『スパイダーマン』で彼自身が語ったところによると、体脂肪率は2パーセントしかない。
  • ブルズアイ  本名不詳。傭兵で殺し屋。手裏剣やダーツなどの投擲の腕前は百発百中。投擲用に作られた武器に限らず、棒切れや花瓶などの手に持って投げることの出来るあらゆるものを凶器に変える暗殺の達人。元はキングピンお抱えの暗殺者No.1だったが、エレクトラにその座を奪われ、それを恨んでエレクトラを殺害した。以来、デアデビルとは因縁の関係である。ちなみに“ブルズアイ”とは英語で「大当たり、命中」。一時期ノーマン・オズボーンの下でホークアイの偽物を演じていた。傷ついた脊椎骨をアダマンチウムで補強した。

吹き出し[]

ノート[]

スタン・リーによる創作秘話[]

トリビア[]

  • 彼が父を亡くした後に入った聖アグネス協会は、エージェント・オブ・シールドのスカイもいたところである。
  • マット・マードックの黒いコスチュームは、フランク・ミラー版の1993年に刊行されたデアデビルの衣装にインスピレーションされている。
  • デアデビルが最初に刊行されたのは1964年4月であるが、ドラマ作中の樽のシリアル番号に0464XXXXと刻まれている。

参考リンクと出典[]

More[]

フットノート[]

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